安達 直美(あだち なおみ)所長

 

わたしたちは、さまざまな価値の変化に直面しています。
見えるものから、見えないものへ

「大切なものは目に見えない」(『星の王子さま』より引用)

今ほど、その言葉が切実にうったえてくる時代はないのかもしれません。
目に見えない自然の脅威に、世界が震えています。

世界は「目に見えないもの」への畏れをきっかけに、
近代社会がうけるさまざまな影響を目の当たりにすることで、
自然にたいする敬意を取り戻すことになるでしょう。

 

 

日本は、自然への畏敬の念から築かれた文化をもつ島国です。
これからの時代、わたしたち日本人が大切に生活の中にとりいれ語り継いできた、
目に見えない多くのものや体験が、世界をリードするものと確信しています。

足す発想から、引く発想へ

長年、文化研究に携わってきて感じるのは、引くことの大切さです。

現代は、食べたいものは何でも手に入る飽食の時代でありながら、肝心な栄養は不足し、
便利になりすぎた街が闇をけし、休むに適した環境がうばわれています。

ヒトは覚醒している時間が増えれば増えるほどエネルギーを消費するため、
捕食行動をしつづけてしまいます。
それが習慣化されると、蓄えることに長けたからだをつくってしまいかねません。

栄養も休息も目に見えませんが、大切な生命を維持する重要な要素です。

ヒトと同じく、臓器も働かせたら休ませないといけませんし、食べたら出すことも大切です。
頑張り続けたら、少し休む、足りないものを補うだけでなく、余っているものは手放すという意識をもつことが、よい循環を生んでいきます。

摂取とデトックス、活動と休息、これらのバランスが、
ヒトがもつ生命力という見えない力を最大限に引き出すことにつながります。
美しく健康であるために、わたしたちができることはたくさんあります。

からだビューティ研究所は、世界の食視点から、伝統や生活文化、環境変化についてさまざまな学際的な観点をもって捉え、
皆様の美しく健康的なライフスタイルために役立つオリジナル研究や情報収集、情報発信をしてまいります。

安達 直美